#universal16 v0.2をqmk_firmwareで使う(その1) 配線/はんだ付け編
今回は"universal16 v0.2"についての更新になります。"universal16 v0.2"については、こちらをご覧ください。
Note
universal16を使ってqmk_firmwareで新しいキーボードを作成する手順をご紹介します。私自身、キーボードを作成する一連の操作は初めてのものであり、手順に誤りや不足がある可能性があります。この手順のコピペだけでなく公式のDocumentなどを読みながらの操作をおすすめします。また、当記事についてお気づきの点がありましたら、Twitter(@keyaki_namiki)までお知らせいただけると幸いです。
さて、universal16は多種多様なコントローラでの実験を想定した基板であり、ラスト数センチの配線がなされていません。まずは基板の準備から進めていきましょう。
基板には、それぞれ回路を引き出したパッドが用意してあります。
パッドの詳細については、こちらをご確認ください。
また、UnderglowLED用の信号線など、上部に置いてあるパッドの一部に「片面にしかないもの」があります。
これらのある面にスイッチを実装する予定の場合、まず最初にポリウレタン銅線などを使ってうら面(スイッチを実装しない面)に線を引き出してください。
ICソケットの間を抜ける線の画像
つづいて、ダイオードを実装します。
Cherry MX互換タイプのスイッチを使う場合、どちらの面にどのタイプのダイオードを使っていただいても問題ありませんが、なにかあった時のためにうら面に部品が来る状態をおすすめします。
Kailh LPスイッチを使い、ユニバーサル基板部分を右側に置いて基板を使う場合、SMDタイプのダイオードを使用してください。
ユニバーサル基板部分を左側に置いて、Kailh LPスイッチを使う場合、リードタイプのダイオードの脚が出ないように工夫する必要があります。横から見たときに基板から足が出ていると、プレートに傷がつき、破損する恐れがあります。
ダイオードが実装できたら、次に、スイッチをプレートにはめます。
(画像は脚(スペーサー)がついた状態ですが、この時点で特につける必要はありません。)
スイッチをはめ終わったら、プレートを基板に載せ、はんだ付けします。
ここまで作業を進めてしまうと、先述の上部パッドにアクセスすることが極めて困難になります。使いそうな配線は先に逃しておいてください。
スイッチのはんだ付けが終わったら、コントローラと基板を配線していきます。
今回はArduino Microの互換品、Pro Microを使用します。
どの配線をどのピンに繋いだかをしっかり正確にメモしておくことで、後々迷路のような配線たどりをしなくて済むことになります。(また、スペーサーの通る穴はGNDと接続がありますので、お近くのGNDが使用中の場合、ここに逃がすこともできます。)
実現したい機能、実験したい部品によってコントローラとの配線は変わってくると思いますが、今回はCol0-3をPro Microの5-8ピンに、Row0-3を15,14,16,10ピンにつなぎました。
(その2)に続きます。